Windows 10・11搭載の仮想デスクトップをブラウザ上から利用可能!新サービス『Windows 365』の概要をご紹介

公開日:2021/7/19

 Microsoftより、2021年7月15日未明に配信されたカンファレンス“Inspire 2021”にて新たな仮想デスクトップサービス『Windows 365』が発表されました。

 本記事ではカンファレンスの内容から、Windows 10 や Windows 11をブラウザ上で使用できる、新たなクラウドサービスの概要をご紹介します。

 

『Windows 365』

 本サービスは、Windows 10 や Windows 11といったオペレーティングシステムを Microsoft Cloud 上に移行し、アプリやデータ、設定やストレージなどを現実のデバイス上にストリーミングできるというもの。

 クラウド上に仮想のPCを持ち、それに様々なOSのデバイス(MacOS、IOS、Android、Linux、Windows)からアクセスすることが可能です。

 サービス開始は8月2日を予定。個人向けの提供は無く、企業向けのサービスとなります。

 

Cloud PCというカテゴリー

 マイクロソフト会長 兼 CEO のサティア ナデラ氏は今回の発表に関して

「Windows 365 により、マイクロソフトは Cloud PC という新たなカテゴリーを作り出しました。SaaS によってアプリケーションがクラウドに移行したのと同じように、マイクロソフトはオペレーティングシステムをクラウド上に実現しようとしています。これにより、業務をする人がどこにいても生産性と接続性を向上できるよう支援するための柔軟で安全な方法が、組織に対して提供されるようになるのです。」と述べています。

 

 SaaSとはソフトウェアをインターネット経由で遠隔から利用者に提供する方式のこと。Cloud PCと定義づけられた『Windows 365』は、インターネットのクラウド上に仮想デスクトップが置かれ、それを他のデバイスから操作し映像の形で確認できるようになります。

 

 インターネットを介すとなると気になるのはセキュリティ面ですが、全ての情報はクラウド上に置かれ、それにアクセスするデバイスに保存されるということはありません。Microsoftによってセキュリティ管理が行われ、情報漏洩のリスクも抑えられます。

 途中で作業を別のデバイスに切り替えて行うことや、複数の仮想PCを管理することもでき、これまでクラウドPCを使ってこなかったユーザーにも使用しやすい形になってるようです。

 

『Azure Virtual Desktop』との違い

 本サービスが発表された2021年7月現在、Microsoftからは『Azure Virtual Desktop』という仮想デスクトップサービスが提供されています。そちらとの違う点も挙げておきましょう。

 『Azure Virtual Desktop』では、MicrosoftよりCPU、メモリ、ストレージなどのインフラをインターネット上のサービスとして貸し出される形。WindowsOSのライセンス料などは別売りのIaaS形式のサービスとなっています。

一方『Windows 365』は先述した通りSaaS方式となっており、WindowsOSのライセンス料も内包。WindowsPC以外のプラットフォームからもアクセスできるため、よりシンプルな形でユーザーがサービスを利用しやすくなっています。

 また、『Azure Virtual Desktop』が従量課金制になっているのに対して、『Windows 365』はCPUやメモリ、ストレージなどを選択しての月額課金制になるとのこと。

 『Azure Virtual Desktop』のサービスは今後も継続されるとのことなので、利用するユーザーは業務の形態や規模に合う方を選択することが可能になります。

 

『Windows 365』の概要

 情報をまとめると、『Windows 365』は

  • クラウド上にPCを借り、インターネットブラウザから使用できるサービス。
  • MacOS、IOS、Android、LinuxなどWindowsで動くPC以外からも使用可能。
  • Windows 10 や Windows 11といったOSなどのライセンス料も含んだ月額制。
  • 仮想デスクトップPCの性能は選択式。(それによって月額も変化)
  • 企業・学校向け。

といった内容。

 月額制にしたことや、インターネットブラウザからの利用など、『Azure Virtual Desktop』より使いやすさをより強めたものになっています。

 これまでに仮想PCを使用してきた企業や組織よりも、中小企業や個人事業主によるリモートワークにおすすめのサービスのようです。

 

『Windows 365』でゲームは遊べるのか?

 以上がカンファレンスの内容などから確認できた『Windows 365』の概要となりますが、ドスパラエクスプレスの記事を読んでくださっている方が気になるのはやはり、これでゲームがプレイできるか?ではないでしょうか。

 結論から言えば、現状ではまだ厳しいと思われます。

 まず『Windows 365』は企業・学校向けサービスですので、個人ユーザーの利用にはハードルが高くなっています。

 また利用できる仮想PCの性能が未発表なので、steamなどで配信されているゲームが遊べるかどうかは未知数です。仮にプレイ可能でも、月額の料金によってはトータルで実機が買える額になる可能性もあります。

 とはいえ、クラウド上でゲームを遊ぶことができるストリーミングサービスが増加している昨今。5Gといった回線の強化が今後広まれば、クラウドPCとともに更なる発展があるかもしれません。

 一方、先日発表されたゲーム用ポータブルPC『Steam Deck』のような新型携帯機にも期待が集まっています。

 いつでもどこでも好きな場所で好きなゲームができる!という環境は、クラウドPCのサービス開始をもってしてもまだ先のようですが、仮想マシンと実機、双方の今後進に期待しつつ待ちましょう!

 

Reported by 嵐山松尾(SPB15)

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