ASUSから発売中のワイヤレスゲーミングマウス『ROG Chakram』。最大16000の感度を誇るdpiセンサーや交換可能なスイッチを搭載しつつ、左側面に配置されたジョイスティックが最大の特徴となっているアイテムです。
高いカスタマイズ性が期待できるゲーミングマウスをレビューしていきたいと思います。
外観はROGシリーズお馴染みの黒を基調としたデザイン。配送用のダンボール箱を空けて外箱を取り出した時の第一印象は、「デカい」でした。
上から開けるタイプではなく、両サイドと下面に付いたシールをはがして開けるタイプ。開けば、マウス本体がお出迎えしてくれます。
では内容物を見ていきましょう。まずは本体と取扱説明書、そしてステッカーです。
次にマウスの持ち運び用のポーチ、有線接続と充電用のパラケーブル、USB変換器、ライティング用のバッジ、そしてケースが入っています。
このケースの中身はOmron製スイッチがふたつと交換用のピンセット、そして交換用ジョイスティックとカバーでした。価格帯も高めなだけあって充実した付属品内容です。
左右非対称の、右手仕様となっている本製品。サイズは132.7x76.6x42.8mmと、全体的に大ぶりな印象を受けます。
電源を入れればライティング機能が起動し、ROGのロゴが光ります。スケルトン仕様のカバーの内側で点灯しており、どことなく立体的に浮かび上がっているような光り方です。
左面にはふたつのボタンとジョイスティックが配置されています。右側にはさりげなくROGの文字が配置。滑り止めの溝も彫られています。
背面にはBluetooth接続と2.4GHzワイヤレス接続、有線接続(OFF)の計3種類の接続方法を選べるスイッチが配置されており、ペアリング用のボタンとDPI切り替え用のボタンもここに位置しています。
最後に前面。こちらには有線接続用のUSB-Cポートが配置されています。
本製品は、カバーを外して本体をカスタマイズしていくことが可能なマウス。
以下の写真のように外殻を取り外すことができます。本体との接着はマグネット式なので、再度の取り付けも簡単です。
左右のクリック部分を外せば、その内側にはスイッチが確認できます。
最初から内蔵されているスイッチ(写真右)は比較的軽めのクリック感。付属品の中にある日本製オムロンスイッチ(写真左)と交換すれば、それよりも少し重めのクリック感で操作することができます。
交換自体は同じく付属していたピンセットで簡単に行うことが可能です。
また、ライティング部分にあるROGのロゴマークバッジは、付属品にある無地のバッジと交換可能。
実際に光らせるとただただ丸いので、ここに好きなステッカーを貼ったりしてオリジナリティを出すのも楽しいかもしれません。
左面に配置されているジョイスティックも、付属品の中にある高さの異なったものと交換できます。2種類のスティックから、親指が届きやすく、操作しやすい方を選択しましょう。
もし使うことがないな、と思った場合にはジョイスティック自体を外してカバーを装着すれば、他の操作をする際に邪魔になることもありません。
本製品はBluetooth接続と2.4GHzワイヤレス接続、有線接続の計3種類の接続方法に対応。2.4GHzとBluetooth接続で、それぞれ別の端末に登録して使うことも可能です。
有線接続用のケーブルは布巻のパラケーブル。1.8メートルの長さがあり、15分の高速充電で最大12時間のゲームプレイが可能となっています。
さらに、有線以外にもQi対応の充電パッドでワイヤレス充電も可能。使用していない時の充電がよりやりやすくなっています。
本製品は公式サイトからダウンロードできるソフトウェア、『Armoury Crate』と接続することで、マウスに配置されている各ボタンの設定㋾はじめとして様々な設定を変更可能です。
4つの段階に分けて切り替え可能なDPI数値の設定や、LEDライトのライティング調整、マウスの応答時間やリフトオブディスタンスの設定、スリープまでの時間なども変更することができます。
そしてジョイスティックの設定もここで変えることが可能です。
ジョイスティックにはアナログモードとデジタルモードの2種類の操作設定があり、アナログモードではそのままジョイスティックのようにして使用することが可能。X軸とY軸の位置を選択することができます。
また、デジタルモードではジョイスティックを四つのボタンとしてキーや操作を割り当て可能。キーボードの方向キーを割り当てることでゲーム中の武器選択がやりやすくなったり、特定のマクロを設定するなどして有効活用できそうです。
触ってみた最初の印象はその大きさです。手のひらを乗せて頼もしさを感じるサイズ感。
右側面の溝はしっかりと滑り止めの意味を果たしており、薬指と小指での把持を補助してくれています。
左側面の少し平べったく出た部分は親指を置きやすく、負担を軽減してくれるほかマウスの移動の際にも力がいれやすく感じました。
クリックの感触もスイッチによって調整できるので、快適に操作可能。ホイールや再度スイッチの操作感も比較的軽く、121.6 gと本体が重めな分それ以外の場所を軽くしているのかな、という印象を受けました。
そして本製品の目玉となるジョイスティックですが、トラックボール的な感覚で使おうとすると違和感があるかもしれません。
他のスイッチ類と比べると重く硬い操作感になっていて、どちらかと言えばデジタルモードで使用する方が色々なゲームでは便利なのではないかと思います。
しかし文字通りのジョイスティックとして使用するなら、その硬めの仕様が誤操作を防止して、FPSやTPSには良いのではないでしょうか。
どちらにしても非常に便利なのですが、惜しむらくはその位置が少し遠い……!
持ち方によっては気にならないと思うのですが、ジョイスティックを使おうとするとサイドボタンが押しづらく、逆もまたしかりという点が勿体なく感じました。
使いやすさ | ★★★★☆ |
---|---|
カスタマイズ | ★★★★★ |
多機能 | ★★★★★ |
値段 | ★★★☆☆ |
オススメ度 | ★★★★☆ |
比較的高い価格帯である分、詰め込めるだけの機能を搭載。かつジョイスティックという挑戦的な機能も持ち合わせた高性能マウスです。
しかしサイズも大きく重量もあり、手が小さい人には向かないほか、せっかく搭載したジョイスティックとサイドボタンが、両立しずらい距離感にある点が残念なポイントとなっています。
しかし、それらを差し引いても充実した付属品やソフトウェアを使用した高いカスタマイズ性はこのマウスのもつ拡張性や自由度を引き上げており、工夫することでさらに自分に合った相棒になってくれる印象を与えてくれます。
元々使っていたマウスが大き目の方、しっかりした手ごたえでゲームを操作したい方、ジョイスティック付きマウスの操作感を味わってみたい方にはぜひおすすめしたいアイテムです。
『ROG Chakram』の仕様
接続方式 | USB 2.0/Bluetooth/RF 2.4GHz |
---|---|
解像度 | 100~16000 DPI |
形状 | 右利き |
外形寸法 | 132.7 x 76.6 x 42.8 mm |
重量 | 121.6g |
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