第10世代Coreシリーズは、第9世代と比べて動作クロックとスレッド数が引き上げられている点が大きな特徴だ。ハイエンドシリーズのCore i9では10コア/20スレッドと第9世代の8コア/16スレッドから向上しており、最上位モデルのターボブースト時の動作クロックも最大5.3GHzと第9世代の5GHzよりも高い。
Core i7は8コア/16スレッドとスレッド数は据え置きだが、動作クロックとキャッシュ容量が向上している。劇的に変わったのがCore i5とCore i3だ。第9世代ではそれぞれ6コア/6スレッドと4コア/4スレッドだったが、Hyper-Threading機能に対応したことで第10世代ではそれぞれ6コア/12スレッド、4コア/8スレッドとなった。共に動作クロックも引き上げられ、Core i5はキャッシュ容量も増えている。
PentiumとCeleronは第9世代からの大きな変更はなく、動作クロックと対応するメモリークロックが上昇したのみとなっている。
プロセッサーナンバーは「Core ix-10xxx」となり、「x」に入る数字でグレードが決まる。特徴を表す末尾のアルファベット(サフィックス)も継続しており、「K」ならアンロック(オーバークロック対応)、「F」なら内蔵グラフィック機能なし、「T」なら省電力版という意味になる。
対応するメモリーは引き続きDDR4。ただし、モデルによってDDR4-2933まで対応するようになり、最大クロックは引き上げられた。
対応するチップセットはIntel Z490。Wi-Fi 6への対応や、2.5Gbps LANのオプション仕様が追加されるといった特徴はあるものの、基本的な仕様は前世代のIntel Z390を踏襲している。PCI Expressはバージョン3.0への対応にとどまり、プラットフォーム全体で40レーン(CPUから16レーン、チップセットから24レーン)という仕様も同じだ。
米ドルベースの製品価格は、同じグレードのモデルなら第9世代とほぼ同じ。実際の店頭価格は現時点では不明だが、ミドルクラスでは高いコストパフォーマンスが期待できるだろう。
出典:
インテル、世界最速のゲーミング・プロセッサーを発表 | インテル ニュースルーム
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