2021年6月3日、バッファローは既存モデルを含めWi-Fi 6ルーターと中継器を「EasyMesh」へ対応させると発表した。ユーザーはファームウェアの無償アップデートで利用可能になる。製品がアップデートでメッシュ機能に対応するのは異例だ。
今回発表されたのはルーターが9モデル、中継器が2モデル。生産終了モデルも含め、Wi-Fi 6対応製品の全シリーズが対象だ。各モデルの対応時期は以下の通り。
■Wi-Fiルーター(無線LAN親機)
型番 | 対応予定 | |
---|---|---|
エントリーモデル | WSR-1800AX4シリーズ※ | 2021年6月上旬対応予定 |
WSR-1800AX4Sシリーズ | 2021年6月中旬対応予定 | |
スタンダードモデル | WSR-3200AX4Sシリーズ | 2021年7月対応予定 |
プレミアムモデル | WSR-5400AX6Sシリーズ、WSR-5400AX6シリーズ※ | 2021年7月対応予定 |
ハイパフォーマンスモデル | WXR-5700AX7Sシリーズ | 2021年7月対応予定 |
フラッグシップモデル | WXR-6000AX12Sシリーズ、WXR-5950AX12シリーズ※ | 2021年8月対応予定 |
エントリーモデル | WSR-1500AX2Sシリーズ(新商品) |
2021年9月発売予定 |
※WSR-1800AX4シリーズ、WSR-5400AX6シリーズ、WXR-5950AX12シリーズは販売終了品です。
■Wi-Fi中継機(無線LAN中継機)
型番 | 対応予定 | |
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外付けアンテナモデル | WEX-1800AX4EA | 2021年6月上旬対応予定 |
内蔵アンテナモデル | WEX-1800AX4 | 2021年6月上旬対応予定 |
EasyMeshは業界団体の「Wi-Fi Alliance」が策定した、無線LANのメッシュネットワークを構築する規格。メッシュは高機能な中継機能と考えると分かりやすいだろう。メッシュに対応した中継器は、従来よりも簡単に利用できるようになっている。
使い方としては、親機となるルーターの近くにいる時はルーターに、中継器の近くにいる時は中継器につながるのが理想だ。しかし、従来の中継器には接続先を自動で切り替える機能がなく、親機からの電波が届いている間は親機とつながったままになる。SSIDを分けることにより手動で切り替えることもできるが、その場合は移動する度にひと手間かけることになる。その点、メッシュならルーターと中継器が連携し、電波の強度が強い方に自動で切り替えるためこうしたわずらわしさを解消できる。
現在のメッシュ対応ルーターは各メーカーが独自の方式を採用しており、互換性に乏しい状態だ。EasyMeshに対応した製品同士なら異なるメーカーでも接続できるが、対応製品は少なく、自由に選べるという状態にはまだ遠い。国内最大手であるバッファローのルーターが多数EasyMeshに対応するということは、ただ製品が機能に対応するだけに留まらず、他のメーカーが対応製品を販売しやすくなるという意味もある。今後EasyMeshの普及が進む可能性がある。
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