
「PLEXTOR」ブランドを展開するLITEONのSSD事業を東芝メモリホールディングスが買収へ
2019年8月30日、東芝メモリホールディングスは、LITE-ON TechnologyとSSD事業の買収に関する契約を締結したと発表した。買収額は1億6500万米ドル。2020年前半までに完了することを目指す。
東芝メモリは2017年4月に東芝のメモリ事業を継承して独立した会社だ。2019年4月に親会社となる東芝メモリホールディングスを設立し、東芝メモリはその100%子会社となっている。東芝メモリホールディングスは2019年10月からキオクシアホールディングスに社名を変更する予定だ。
LITE-ON Technologyは台湾の電子機器メーカーで、日本では光学ドライブや「PLEXTOR」ブランドのSSDで知られる。同社のSSD部門を買収することで、東芝メモリは事業の強化を図る。
現時点では、買収後の製品展開は不明。東芝メモリは国内向けにコンシューマー用SSDを販売していない。完成品PCに搭載された形で製品を見ることはあるものの、店頭でパッケージを見かけることはない(メーカーが「東芝製SSD採用」とうたって販売していることはある)。一方、PLEXTORブランドのSSDはコンシューマー向けが主なターゲットだ。ブランド名と販路をそのまま生かすのか、それとも再編成するのか、気になる人は多いのではないだろうか。