2019年3月29日、Valveは同社の運営するオンラインストア「Steam」で新しいVRゴーグルの写真を公開した。ただ、公開したページには発表時期と思われる「2019年5月」とだけあり、詳細は不明だ。
・https://store.steampowered.com/sale/valve_index/
Valveはこれまで独自のVRゴーグルを手がけてこなかった。同社の開発したVRプラットフォーム「SteamVR」には、HTCと共同開発した「VIVE」シリーズがあったためだ。しかし、昨年11月に流出した写真から、ValveがVRゴーグルを開発しているのではないかという憶測は存在していた。
詳細な仕様は公開されていないものの、公開された写真から分かる要素もある。ゴーグル前面に大きなカメラが2個付いており、inside-out方式の位置トラッキングに対応していることが予想される。スライドレバーはIPD(瞳孔間距離)調節機能だろう。製品名なのかは分からないが、前面には「VALVE INDEX」という単語が印字されている。
海外ニュースサイトの「UploadVR」は、この写真の明るさを加工したところ、複数の丸い模様が確認できたとしている。同サイトは、ここに赤外線センサーを内蔵しており、VIVEが採用しているoutside-in方式の位置トラッキング機能「SteamVR Tracking」に対応すると予想している。
・Valve Teases ‘Index’ VR Headset For May https://uploadvr.com/valve-teases-index-vr-headset-for-may/
inside-out方式はベースステーション等が不要で導入しやすい一方、既存のアクセサリーとの互換性はなくなってしまう。「SteamVR Tracking」にも対応するとなれば、今VIVEシリーズを使っている人にとっても買いやすくなる。
不明な点としては、解像度や視野角、リフレッシュレートといったディスプレイの仕様、PCとの接続に使う端子の種類などがある。かなり長い間開発が続いている「Knuckles」コントローラーが付属するのかも注目だろう。
今年はVRゴーグルの新モデルが多数登場する。2016年のブームで購入した人がアップグレード先を模索する年となりそうだ。
Reported by 宮川泰明(SPOOL)
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