2019年4月1日、Valveは短い間だけ新型VRゴーグルの製品ページを公開状態にしていたようだ。海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。
・Valve Index and Knuckles Pre-orders Confirmed for May 1st, Shipping in June https://www.roadtovr.com/valve-index-vr-headset-leaked-steam-page-release-date/
製品ページのタイトルには「Valve Index Headset」とあり、ゴーグル前面にあった「INDEX」の文字は製品名だと判明した。現在そのページは取り下げられ、アクセスできない状態だ。上記記事ではページのスクリーンショットを掲載しており、そこからいくつかの情報が読み取れる。もっとも、htmlタグが見える形で残っていたり、ダミー用の文章が入っていたりと制作中のページであることが伺われる。
気になる点は、別途コントローラー、ベースステーション、PCが必要になると記載されている点だ。ベースステーションが必要ということは、位置トラッキングはoutside-in方式で、前面カメラによるinside-out方式には対応しないことになる。ただ、パススルー映像のために前方を撮影するだけならカメラは1個でよい。わざわざ端に寄せたデュアルカメラを搭載しているのはinside-out方式に対応させるためと考えた方が自然だ。ユーザー目線では両対応が理想だが、現時点ではどちらとも言えない。
また、同梱物リストには「VIVE」で利用するようなリンクボックスがない。しかしACアダプターはリストに入っており、どのようにつなぐのかが気になる。VIVEはリンクボックスにACアダプター、DisplayPortケーブル、USBケーブルをつなぎ、そこから3in1ケーブルでVRゴーグル本体につないでいる。リンクボックスを使わないのであれば、VRゴーグルに直接3本のケーブルをつなぎ、反対側は2本をPCに、1本をコンセントにつなぐ形になるため、取り回しが大変そうだ。
もしコントローラーとベースステーションに加えてリンクボックスまでVIVEと共用なのであれば、ValveはIndexを「VIVE Pro」と同じ位置付けで販売するのかもしれない。VIVEの環境はそのままで、VRゴーグルだけをアップグレードするのであれば、既存ユーザーは比較的安価に体験レベルを向上させられる。
Road to VRはValveからコメントを得ており、製品ページの内容はおおむね正しいという。さらに、正式発表は5月1日となり、出荷は6月中になるとしている。また、同時に「Knuckles」という名前で開発していたVR用コントローラーも「Valve Index Controller」として同時に発売するようだ。
Indexの詳細なスペックはまだ判明していない。価格と合わせてもう少し待つ必要があるようだ。
Reported by 宮川泰明(SPOOL)
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