Valveの発売したVRゴーグル「Index」。ハイエンドモデルとして高い評価を受けている一方、生産数が少ないためか出荷地域がまだ限定されており、注文可能な地域でも次回出荷は9月となっている。
運良く初回出荷で入手できた人の間で、冷却MOD(改造)が話題になっているようだ。海外ニュースサイト「UploadVR」が報じた。
・People Are Modding Fans Onto Valve Index To Keep The Headset Cool https://uploadvr.com/valve-index-fan-mod/
Indexには、前面プレートの内側に「Frunk」と呼ぶアクセサリー取り付け用のくぼみとUSB端子がある。ここにファンを増設するというMODだ。
Indexは、長時間の使用による発熱が取りざたされることがあるという。同誌のテストではその発熱が何かの問題につながったことはないとしているが、「フォギング」の発生を訴えるユーザーもいると紹介している。フォギングとは、樹脂やゴムなどに含まれる添加剤が高温下で揮発し、ガラスなどに付着して凝縮することで白っぽく曇ってしまう現象。ファンを増設して温度を下げ、フォギングを防ごうというわけだ。
このMODはファンでVRゴーグル内部に風を送るのが目的。そのため、Frunkの一部を切り取って穴を開けることになる。外装を壊してしまうと保証が受けられなくなる可能性もあり、かなりハードルの高い改造と言える。ただ、一部の熱心なユーザーはそうしてでも快適性を高めたいようだ。
本体を傷付けない方法も模索されている。ただ、こちらはFrunk内に収めるのではなく、外側に取り付ける方法を取っているため冷却効果は限定的になると思われ、一部のトラッキングセンサーとも干渉してしまうようだ。
こうした話題は主に「reddit」という掲示板で議論されている。発熱で問題に遭遇したことのない人も多くいるようで、なぜこんなMODを作っているのか理解できないというコメントも目立つ。Indexの備えるカスタマイズ性がMOD欲を刺激しているということもあるかもしれない。
Reported by 宮川泰明(SPOOL)
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