2020年3月18日、HTC NIPPONはVRゴーグルの新モデル「VIVE Cosmos Elite」を発表した。発売日は3月27日だ。直販価格は税抜きで10万9999円。
VIVE Cosmos Eliteは、2019年10月に発売した「VIVE Cosmos」のバリエーションモデルだ。ベースとなるVRゴーグル部分は共通で、前面のプレートが変更されている。これにより、「VIVE」と同じベースステーションを使ったoutside-in方式の位置トラッキングに対応する。
VIVE Cosmosは6個のカメラによるinside-out方式の位置トラッキングに対応し、ベースステーションなしで利用できることが売りだった。しかし、暗い環境下ではトラッキング精度が落ちるなどの課題もあった。VIVE Cosmos Eliteならそうした問題を解決できる。
VIVE Cosmos Eliteは、まずフルセットで登場する。パッケージにはVRゴーグル、ベースステーション×2、コントローラー×2が含まれる。
VRゴーグルの基本スペックはVIVE Cosmosと同じで、片目あたり1440×1700ドットの3.4型液晶ディスプレイを2枚搭載。リフレッシュレートは90Hzで、視野角は110度だ。標準でヘッドホンを搭載しているのも共通。PCとの接続にはUSB 3.0とDisplayPortケーブルを使う。ベースステーションは「SteamVR Tracking 1.0」に対応する。位置トラッキングの仕組みが異なるため、コントローラーはVIVE Cosmosの付属品とは異なり、ワンド型となっている。
HTCはVIVE CosmosをElite相当にするための前面プレートも単体で販売する予定だ。こちらは第2四半期に199米ドルで登場する。国内価格は未定。
VIVE Cosmos EliteはVIVE Cosmosの上位モデルというよりも、VIVEから乗り換えるアップグレード先としての性格が強いと思われる。現在VIVEを使っている人はVRゴーグル本体だけ購入すれば済むため、より安く購入できるはずだ。まずはフルセットからの展開だが、VIVEユーザー向けのVRゴーグル単体、VIVE Cosmosユーザー向けの前面プレートとベースステーション、コントローラーのセットなど、購入方法のバリエーションがそろってからが本番になるだろう。
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