2018年1月9日、TPCASTは同社のVRゴーグル無線化アダプターをWindows Mixed Reality(MR)対応VRゴーグルにも対応させると発表した。
・TPCAST Announces Support for Windows MR HMD with Universal Wireless VR Module https://www.tpcastvr.com/single-post/2018/01/08/TPCAST-Announces-Support-for-Windows-MR-HMD-with-Universal-Wireless-VR-Module
TPCASTは同名のVRゴーグル無線化アダプターを開発、販売している。同アダプターはHTCの「VIVE」用のアクセサリーとしてスタートしたが、2017年10月にはOculusの「Rift」への対応も発表した。今回の発表により、対応機種がさらに広がる形となる。
ただ、MR対応ゴーグルはVIVEやRiftと異なり、複数のメーカーが製品を販売している。一つのモデルでは全てに対応できないためか、同社はリファレンスモデルを開発すると共にライセンス契約によるビジネスを始めるとしている。これにより、ゴーグルメーカーはTPCASTの技術を使った無線化アダプターを販売したり、ゴーグルに無線機能を搭載したりできるようになる。
MR対応ゴーグルの採用するinside-out方式の位置トラッキングは、トラッキング用カメラの映像をPCに送る必要がある。このデータ量が大きいため、従来の1チャンネルの無線帯域では映像とトラッキングデータを同時に転送できないという。そのため、複数のチャンネルを利用する技術を搭載し、非常に広いデータ帯域を実現したとしている。ただ具体的な数字は公開していない。
TPCASTがライセンスを提供するということは、MRゴーグルのメーカーが自社製品のオプション品として無線化アダプターを開発、販売するということだ。互換性を心配する必要がなくなるため、より安心して購入できるようになるのではないだろうか。
Reported by 宮川泰明(SPOOL)
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