2018年4月2日、 QDレーザは「網膜走査型」と呼ぶ、網膜に直接映像を投影するヘッドマウントディスプレイ「RETISSA Display」の受注を開始した。
・RETISSA Display の法人向け受注を開始 http://www.qdlaser.com/news/186/
RETISSA Displayは「VISIRIUM Technology」という独自技術を利用したヘッドマウントディスプレイ。ARを利用できる点と見た目を考慮すると、ARグラスと呼んでもよいだろう。
VISIRIUM Technologyは、3色のレーザーを使った小型プロジェクターで網膜に直接映像を映し出す技術だ。従来のARグラスが小型ディスプレイの映像を透明なスクリーンに映すのに対し、直接網膜へ投影するため視力やピント位置に影響されず鮮明な画像、映像が得られるという。また、投影した映像と現実世界でピントのずれが起こりにくいとしている。
RETISSA Displayはアイウェア(グラス)部と演算などを行うコントローラ部が分離しており、ケーブルでつながっている構造だ。分離した分アイウェア部は60gと軽い。コントローラ部は460gだ。投影映像の解像度は1024×600ドットで、リフレッシュレートは60Hz。バッテリーを内蔵し、1回の充電で2時間程度動作する。
今回開始したのは法人向けの受注。価格は税込み64万5840円だ。個人向けの注文は今年7月の受け付け開始が予定されている。
Reported by 宮川泰明(SPOOL)
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