2018年4月9日、ハンドトラッキング技術を開発しているメーカーのLeap Motionは公式ブログを更新し、ARゴーグルの試作品「North Star」を発表した。
・Unveiling Project North Star http://blog.leapmotion.com/northstar/
ARゴーグルは製品化の際に機能を削り、できるだけ小型化することが多い。しかしその正反対を行く見た目に、試作品とはいえ驚いた人も多いのではないだろうか。ここまで大掛かりなゴーグルになったのは、同社がオープンソースのAR用プラットフォームを作ろうとしており、そのプラットフォームでできることを示すフラッグシップモデルとして設計したからだ。
ゴーグルの仕組みは、両目の脇に配置したディスプレイをレンズ部分で反射するというシンプルなもの。しかしディスプレイは1枚あたり1600×1440ドットと高解像度で、リフレッシュレートは120H、視野角は100度と、ARゴーグルというよりVRゴーグルの仕様だ。レンズ部の上には180度の範囲で有効なハンドトラッキングセンサーを備えている。
これだけ大きなデバイスだと価格も高そうに思えるが、量産時には100米ドル以下で生産できるとしている。細かな仕様はまだ公開されていないが、100米ドルという価格からも一体型ではなくPCなどにつないで使う形になりそうだ。見た目のインパクトもさながら、高い解像度と広い視野覚は魅力的に思う人も多いのではないだろうか。
同社は開発中の様子などを紹介した記事も公開している。別の試作品の写真もあるので、気になる人は見てみるとよいだろう。
・Our Journey to the North Star http://blog.leapmotion.com/our-journey-to-the-north-star/
Reported by 宮川泰明(SPOOL)
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