2018年4月11日、修理情報サイトの「iFixit」がHTCの「VIVE Pro」の分解記事を公開した。
・HTC Vive Pro Teardown https://jp.ifixit.com/Teardown/HTC+Vive+Pro+Teardown/106064
iFixitは機器の修理方法の発信や共有、実際に分解して修理難易度を評価するといった活動をしている情報サイトだ。今回、VIVE Proを分解し、手順を紹介した。もっとも、使われている部品は通常手に入らないため、個人で修理するのは困難と言ってよい。メーカー保証が受けられなくなる恐れもあるため、通常は分解することにメリットはない。内部構造が気になる場合でも、こうした記事で写真を見るのに留めておくのが無難だ。
以下に少し写真を紹介する。元の記事には多くの写真が掲載されているので、気になる人は見てみるとよいだろう。
ゴーグル部のへこんでいる部分の内側には、ベースステーションからのレーザー光を受けるためのセンサーがある。センサーは32個あり、外装を外すとセンサーが張り巡らされているのが分かる。
ディスプレイとレンズは1つのユニットになっている。ディスプレイ自身は3.5型と小さいが、レンズで拡大するので視野角は110度と広くなる。
iFixitは、分解記事の最後でいつも修理しやすさを10段階で評価している。VIVE Proは8点(高いほど簡単)と高めのスコアだ。ただし、これは特殊な工具が不要で接着剤があまり使われていないという理由から。構造は複雑で、先述の通り修理用の部品も入手できない。発売から時間が経つとマイナーチェンジで構造が変わる可能性もあるため、故障した際はメーカー修理に出すのがベストだ。
Reported by 宮川泰明(SPOOL)
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