NVIDIAの次世代のグラフィックチップは、VR用の映像端子を搭載するかもしれない。海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。
・Report: Next-gen NVIDIA GPUs Will Boost VR Bandwidth With New Connector https://www.roadtovr.com/report-next-gen-nvidia-gpus-will-use-new-connector-to-boost-bandwidth-for-vr/
これは別のニュースサイト「Tom's Hardware」が公開した記事の内容を紹介したもの。VRゴーグルはディスプレイの高解像度化、高リフレッシュレート化が期待されており、そのようなディスプレイも登場し始めている。
高解像度、高リフレッシュレートはその分描画負荷が高くなるため、きちんと動作させるには高性能なグラフィックチップが必要になる。同時に大容量の映像データを転送するケーブルと伝送方式も必要になる。そのために専用端子を搭載するのだという。
記事では「情報筋によると、NVIDIAの専用端子になる」と紹介しているが、Tom's Hardwareは完全には信用していないようだ。
VRゴーグルがNVIDIAの専用端子を採用すると、NVIDIA以外のグラフィックチップを搭載したPCで利用できなくなってしまうためだ。採用製品の登場が控えているHDMI 2.1がその解像度、リフレッシュレートを利用できるため、そちらの可能性が高いのではないかとしている。
GeForce GTXシリーズの新モデルは今夏に登場すると考えられているが、NVIDIAからの正式な発表はまだない。名称も「GeForce GTX 11シリーズ」または「GeForce GTX 20シリーズ」と予想されているが、どちらになるかは確定していない。まだ分からないことの方が多いが、少なくとも、次世代のGeForceシリーズによってより高解像度のVRゴーグルが利用できるようになるというのは期待して良さそうだ。
Reported by 宮川泰明(SPOOL)
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