2018年8月8日、Magic Leapは公式ブログで同社の最初のARゴーグル「Magic Leap One」を発売したと発表した。価格は2295米ドルだ。
・Magic Leap One: The Time Has Come https://www.magicleap.com/stories/blog/magic-leap-one-launch
今回発売したのは「Magic Leap One Creator Edition」で、その名の通り開発者向けのモデル。新しいプラットフォームとなるため、コンテンツを作る開発者やクリエイターに向けて先行販売した形だ。
数量はまだ限られており、発送可能な地域も限定されているものの、米国内での予約は可能となっている。米国外への販売はまだ始まっていないようだ。
Magic Leap OneはPCやスマートフォンなどの外部機器が不要なARゴーグル。ただし演算部は「Lightpack」と呼ぶ専用のユニットになっており、ゴーグル部とケーブルで接続する。
「Digital Lightfield」という独自の技術を搭載しており、現実に近い光の当たり方の表現でCGをよりリアルに見せる。
inside-out方式の位置トラッキングに対応しているため、現実の特定の場所にCGを配置する、ウインドウを開いて空中に固定するといったことができる。
Magic Leap One Creator Editionにはゴーグル部となる「Lightwear」、演算部となるLightpack、無線コントローラー、調節用の「Fit Kit」、充電器が含まれる。他に、開発者向けに「Magic Kit」と呼ぶツールキットやSDK(開発者向けソフトウェアキット)が提供される。
大規模な資金調達で耳目を集めたプロジェクトが、ついに製品の出荷までたどり着いた。ただ、これからの展開は未知数だ。コンシューマー向けのモデルがいつ登場するのか、日本市場に向けた製品があるのかなど、まだ気になる点は多い。今後も要注目な状態は続きそうだ。
Reported by 宮川泰明(SPOOL)
© THIRDWAVE CORP. All Rights Reserved.