「VirtualLink」がひっそりと終了か、公式サイトがアクセス不能に

公開日:2020/9/4

 VRゴーグルをケーブル1本でつなぐための規格「VirtualLink」。NVIDIA、AMD、Facebook、Valve、MicrosoftとVRに関係する大企業が立ち上げたため、2018年8月に発表した当時は注目されたが、普及することなく終息してしまうようだ。海外ニュースサイトの「Road to VR」が報じた。

The VirtualLink Single-cable Headset Connection Standard Has Been Abandoned

 上記記事では、規格を策定していた「VirtualLinkコンソーシアム」の公式サイトが「Wikipedia」のVirtualLinkの項目にリダイレクトされるようになったと指摘している。今年の7月頃に起こったことのようだが、同コンソーシアムからのアナウンスはない。

 ただ、予兆はあった。NVIDIAは「GeForce RTX 20」シリーズでVirtualLink用のUSB Type-C端子をサポートしたが、2019年7月に発表した「同SUPER」シリーズでは同社の開発する「Founders Edition」にも採用しなかった。2020年9月に発表した「GeForce RTX 30」シリーズでも、標準仕様にUSB Type-C端子は含まれていない。1年前の時点でNVIDIAは既に消極的になっていたのだ。AMDに至っては、コンソーシアムに参加したものの、サポートしたGPUを一つも発表していない。

 VirtualLinkはUSB Type-CのAlternate Modeを利用するため、理論上はグラフィックボードがUSB Type-C端子を搭載していなくても使える。しかし、USB 3.xの信号を元々USB 2.0に割り当てられていたピンで扱うなど、ピンアサインを大幅に変更しているためグラフィックチップに直結した端子を使うのが理想だ。グラフィックボードがサポートしないのであれば、互換性に大きな疑問が生じることになる。

 ピンアサインについては、下記ページで解説している。

「VirtualLink」の仕様を公式資料から解説、ケーブルはVRゴーグル直付けが基本か

 

 VirtualLinkは事実上使えなくなっており、公式サイトにアクセスできないとなれば、規格は終息したと考えるのが自然だ。しかし、VirtualLinkを利用したVRゴーグルを開発しているメーカーもあるため、このままフェードアウトしてしまうのはいささか無責任にも思える。公式な発表が待たれる。

Reported by 宮川泰明(SPOOL)

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