2022年2月9日、Emergeはクラウドファンディングサービスの「Kickstarter」で「Emerge Home | A Social VR Experience You Can Feel」というプロジェクトを開始した。超音波を使うことで、素手で触覚フィードバックを得られるという機器だ。
・Emerge Home | A Social VR Experience You Can Feel
「Emerge Home」は「Emerge Wave-1」が本体となり、「Meta Quest 2」(Meta)用コミュニケーションアプリとスマートフォン用アプリで動作する。対応コンテンツはこのアプリしか紹介されておらず、現段階ではMeta Quest 2専用の周辺機器と言って良さそうだ。スマートフォン用のアプリはEmerge Wave-1とMeta Quest 2を接続する際に使用する。
Emerge Wave-1のユニークな点は、手に何も装着せずに触覚フィードバックを受けられるという点だ。技術としては超音波の「音響放射圧」を利用している。超音波を浴びても通常は何も感じないが、一定の条件下では物を押す力が発生する現象のことだ。これを制御してEmerge Wave-1の上に触覚フィードバックを受けられる空間を作る。有効なエリアは高さ3フィート(約91cm)、角度は本体を中心に約120度だという。
この技術をVRと連携させることで、専用のグローブなどを使うことなく素手でVR内の物に触れるようになる。ただし、物体の表面の質感や硬さを再現するものではないとしている。
プロジェクトの期間は4月9日まで。目標金額は20万米ドルとなっている。支援プランは450米ドルまたは550米ドルでEmerge Wave-1を1台受け取れるものが基本。生産数が限られているため4月と9月の2段階に分けて出荷する予定で、4月分が550米ドル、9月分が450米ドルだ。発送先は米国とカナダのみで、日本への出荷は対応していない。
出典:
Emerge Home | A Social VR Experience You Can Feel by Emerge — Kickstarter
Reported by 宮川泰明(SPOOL)
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